チャプター 119

月光の群れの後継者

月光の群れは、苦難も、裏切りも、血も知っていた。長い年月、彼らは悲嘆と分断の中で生き、果たして再びひとつになれるのかと疑い続けてきた。だが今、アルファのマークとルナが民の先頭に揺るぎなく立つことで、この地には新しい生の律動が脈打っていた。畑は青々と茂り、川は以前より澄みわたり、狼たちは飢えや争いの噂ではなく、繁栄と希望について囁くようになった。女神は彼らの誇りを取り戻させただけではない。祝福を惜しみなく降り注いだのだ。

そして、その祝福を奇跡へと変える知らせが届いた――新しいルナが、身ごもったのだ。

月の女神自らが二人の結びつきを認め、マークをアルファとして、彼女を正...

ログインして続きを読む